食わず嫌いはもったいない!浅草演芸ホールで寄席初体験してきました

浅草演芸ホール

浅草演芸ホールに行ってきました。

浅草演芸ホールは、上野の鈴本演芸場、新宿末廣亭、池袋演芸場とならぶ東京の「落語定席」のひとつです。落語のほか、漫才、漫談、マジック、曲芸、紙切り、粋曲、ものまね、コントなど1年365日公演しています。

365日ってどういうこと?!?と思うけどほんとに一年中やってるんだからすごすぎる。

 

ざっと私のスペックとしては、

  • テレビのお笑い番組、コント番組などのバラエティが好き
  • 好きな芸人さんのライブには行ってる&行きたい
  • 笑点の観覧には行ったことがあるけど落語は得意でない

といった感じです。

ちなみに笑点行った時に見た演芸はマギー司郎&マギー審司師弟。縦じまのハンカチが一瞬で横じまになった時は感動しました!

 

そして、今までの落語に対する思いと言えば

  • 難しそう
  • 喋りが聞き取りづらい
  • 言ってる言葉が理解できない
  • 一見さんお断りの空気がありそう

といったもの。

 

そのため結構ビビりながら行ったんですが、入ってみたらそんな気持ちはどこへやら、終始にやにやフハハと笑ってました。

同じような苦手意識を持ってる方いたら、その食わず嫌いちょっともったいないかもしれません!

 

多種多様な演目で飽きない

私が行った日にもらった演目表。

演目表

昼の部・夜の部共に、落語だけではない演目がずらりと並んでいます。

てっきり延々落語を聞いていくものだと思ってたから、なんかめちゃくちゃオトクな気分。

しかもそれぞれ数分~数十分なので、テンポよくあっという間に時間が過ぎていきました。

 

フスス…と息漏らしながら笑うものがあったり、声出して笑うものあり。

純粋に楽しいー!と思える空間で、帰りは満足感に溢れてました。

 

落語にも種類がある!自分の好みが分かるかも

演目裏面。知らなかったけど看板ネコがいるんですねこのホール

演目表おもて

私の行った時間では落語を4本見られました。たった4本でも種類が全然違う!

 

私が苦手だった「喋りが聞き取りづらい」「言ってる言葉が理解できない」と感じるのも、正直言ってしまうとありましたが…

ぱきぱき滑舌・舞台は現代!みたいな落語もありました。

どうやら古典落語・新作落語という区分があるみたいで。自分にハマるものを聞けた時はすごく面白かったー!

 

考えれば、一つの噺を色んな方が演じられる訳だから、演じ方に違いがあるのはそらそうだよなあと。

だから「今回このネタ特にハマらなかったなあ…」とか思っても、また別の人が演じたら全然違って感じるかもしれないということで!この仕組みは面白いなあ。

どの水戸黄門が好きかみたいな感じか。違うか。ちなみに私は佐野浅夫さんが好きです。

 

気楽に過ごせる!客席出入り自由

ホール内、1・2階席と分かれているのですが、夕方行ったら1階席はもう満席。平日だったのにすごい。

 

ということで2階で見てたんですが、一見さんお断りみたいな空気があると思ったらそんなことはない。

というか、皆舞台観てるんだからそら周りなんて気にしないよな、としばらくたって理解しました。

 

そして自由度が高い

演目見ながらご飯食べててもいいし、途中退席もしやすい。ネタ中に離席するのはさすがに控えないといけませんが、例えばこれ見て、ちょっと席外して、また戻って見るとか。

ただホール外に出て再入場というのはNGなので、中で何か食べるなら買ってきた方がいいです!夜には売店のお弁当売り切れてました。

 

堂々と食べながら見るって、他の舞台や演劇じゃなかなかできないというかやらないですからね。あまりに慣れてないので、「いいのかしら…」と思いながら飲み込むような早さでおにぎり食べてしまいました。

 

あと噺家さんが舞台上で、

「今こんなにお客さんと近い古典芸能なんて落語くらいですからねー!」

と言っていて、確かにそうだなと。

 

歌舞伎とか能とか、舞台上から離れてるし見る側もぴしっとしなきゃいけない、みたいなイメージがあるんですが、落語はそうではないんだなーと。

前の席のお客さんは枕の段階でツッコんだり話しかけたりしていて、それがまた笑いました。

 

あとこれは個人的に刺さったことなんですが、

所作にグッとくる

というもの。

ネタ終わり、オチを言って笑いと拍手の中、礼をしてさっさか舞台袖に帰っていく感じ。

か…カッコいい~~…

と胸にギュインギュイン刺さりました。

 

漫才でも「もうええわ」とか「もういいぜ!」とか、締めてからはけてく姿が大好きなので、はける姿まとめた映像集出してほしいくらいに思いました。カッッッコいい~

 

あと、着物の上に着ている羽織を、ネタが始まる前に腕の方にスリスリ下げながら脱いで行く姿なんかもあったのですが、これにもか…カッコいい~~~……とかなりときめきました。

お気に入りの落語家さんとか見つけたらハマる気持ちが分かる。

 

客層は?

思ってた通りご年配の男性が多かったんですが、同年代に見える仕事帰りのスーツ姿、OLさん風、お子さん連れた家族連れまで来てましたね。

小学生ぽい男の子がやたら落語のネタにツボってアハハアハハと笑ってたので、ベテラン…!と慄きました。

 

まとめです

テレビやYouTubeなんかの映像は一人で見がちなんですが、演芸場では他の人の笑い声も相まって、より楽しさが増しました!

音楽も演劇もそうだけど、生で見た時の感じ方ってやっぱりすごい。

 

落語を見て思ったのは、見る側も想像力を求められるなあということ。

言葉に対して頭の中で映像を流してるんですが、普段から読書でそれをやっている人や、妄想力の高い人はめちゃくちゃ楽しめると思います。

とにかく一方的に持っていたイメージがいい方向に変わったのが嬉しかった~。

今関心が続いているので、別の演芸場とかも調べてみようと思ってます。