仕事関係の人に薦められたので読んでみました。
今の私自身、物販ではないけど女性ユーザーの多いネットサービスを仕事としていたり、
前職はTHE・ネット通販業をしていたので、当時を思い出すこともかなり多かったです!
読みやすく理解しやすい内容なので、
「ネットでどうやって販売をしていくのか?」
「始めたはいいけどどう運営していけばいいかわからない」
とスタートしたばかりで悩む人には、この本に書いてあることがかなり頼りになるんじゃないかなとも思いました。
本の紹介というよりは、読んでみて自分がどう感じたかを書いておきます。
経験談に基づいた39の法則
著者は実際に通販業界で仕事をされていた方なので、そこでの経験を基に語られる内容には説得力があります。
商材の推し出し方は男性と女性で違う、といったテクニック面や、それに対するコピーの書き方なんかも分かりやすい。
さらに大事な「見た目」についても語ってくれてます。サイトデザインや使う色味の教えも。ユーザビリティてやっぱ大事だよなあ。
「ピンク」の種類について語ったページでは(出た!これがあのダサピンク現象へと繋がる…!)と食いついてしまいました。
提案や口コミ的な参考情報が欲しい気持ちもめちゃくちゃ共感しました。
確かに女性は物も考えも共有することで、より関係を深める気がする…
これは自分も思い当たる気が……同じ敵を持つと仲良くなるというのも……
また全体にわたって「お客様の声」を聴くことを重視しているのが感じられました。
ふんわりとした意識でなく、自分のサイトがどんな人をターゲットとしているか?を明確に持っとかないとそら上手くいくわけないよな、と。
ニッチなものほどそれを求めている人に響くもんなあ。
読みながら「そうだよなあ…」と、自分が客としてウンウンと思うこと、運営する側としてウンウン思うことが両方ありました。
自分の経験も思い出す
ついでに自分の通販時代も思い出しました。
特に女性向けではなかったのですが、顔が見えないネット販売だからこそ、分かりやすさは大切にしていましたね。
本にも書かれていましたが、商品説明を文字だけでなく、写真付き&サイズ別で載せていた時は売る側としても説明しやすかったもんなあ。
また、到着確認をする・使用後の状態を尋ねる・その後も継続してもらう目的のフォローはよくやっていたなあと。
通販というとイコールクレームの存在が浮かんでしまったりするんですが、意外といい人も多かった記憶です。思い出補正されてんのかもしれないけど。
理不尽な人は確かにいましたが、こういったフォローのお伺いをすると意外と答えてくれたりするんですよ。
思っているより優しい人は多かったり、そしてやっぱり「語りたい」という気持ちがあるのかもしれないですね。
ブログ運営にも通ずるところあり
すごく自分事なのですが、この感想書くまでに二回読みました。
最初に読んだ時、恥ずかしいのでここから小声になりますけど、自分が経験した世界でもあったため読む前から「分かったつもり」になってたんです。
そして読みながらも「へー!!そう!自分は違うけどな!」の毎度おなじみひねくれプライドが現れ、素直に受け取れなかったんです。すごい。本に対してまでひねくれてる。
でも読み終わって時間を置いて、自分より多くの人と・多くの場所で・多くの仕事をしている人の話だぞと考え改めました。2度目は素直に読みましたよ。
「売る」ことをテーマとしているけど、個人サイトを運営してる人にも当てはまること多いなと感じました。
- 誰に対して売って(=書いて)いるのか?
- この商品の売り(=自分の強み)ってなんだ?
- それをお店(=自分のサイト)に反映するにはどうしたらいいか?
人からいい人に思われたいからって、八方美人になりすぎないようにすること。全体に向けてではなくターゲットを明確にすること。等々考えました。
分かっております…という身につまされ感がすごかったです。
始める時にその方向性があるのが一番だけど、今はなくても、段々とでいいから自分の色を見つけて出していけるようになるといいなと思いますね。
しかし現実の仕事のサイトのことを考えて頭が痛いですね…売上…。